高血圧になる理由ははっきりしないが、加齢現象がその有力候補かも

高血圧になる理由ははっきりしないが、加齢現象がその有力候補かも


・血圧

1、どんな検査?
心臓の拍動によって生じる血管壁への圧力を調べる。

心臓の機能や血管の状態を知るうえで欠かせない検査の1つ。

 

2、異常値を示す主な病気
[高値]高血圧症、動脈硬化症、肝臓疾患、甲状腺機能異常など
[低値]低血圧症、大動脈弁閉鎖不全など


基準値は
[収縮期血圧]100~129mmHg
[拡張期血圧]50~84mmHg

 


・高血圧、低血圧には2つのタイプがある


高血圧の多くは、血圧が高いというだけで他に異常が無く、

また原因もはっきりしていません。

 

加齢とともに血管が弾力性を失ったり、

血管内腔が細くなったりして生じるのではないかと考えられています。

 

このタイプの高血圧を「本能性(1次性)高血圧」といいます。

 

一方、血圧をコントロールしている内分泌系に異常が生じたり、

肝臓に障害が起きたりすると、血圧の上昇を伴う事があります。

 

このように、ほかの異常が原因で生じる高血圧を

「2次性高血圧」と呼んでいます。

 

血圧が低値を示す場合も、

同じように「本能性低血圧」と「2次性低血圧」があります。

 

 

・本能性高血圧なら食塩の制限と肥満解消が必要に


高血圧は、長期間続くと血管や臓器に負担をかけ、

さまざまな病気を引き起こします。

 

本能性高血圧の人は、まず食塩摂取量を抑え、

肥満があればそれを解消する事が必要です。

 

2次性高血圧では、原因となっている病気の治療が大前提になります。

 

いずれの場合も、降圧薬を使用して治療する事があります。

 

低血圧の人は、めまいなどの症状が明らかであったり、

息切れ、呼吸困難、動悸、胸部通など、

ほかにも気になる症状が出ていたら、2次・精密検査を受けて、

原因をはっきりさせる必要があります。

 

心臓の異常が原因になっていることもあるからです。


◆高血圧の判定基準


収縮期血圧120mmHg以内+拡張期血圧80mmHg以内=至適血圧(理想値)
収縮期血圧130mmHg以内+拡張期血圧85mmHg以内=正常血圧
収縮期血圧140mmHg以内+拡張期血圧90mmHg以内=正常高血圧
収縮期血圧160mmHg以内+拡張期血圧100mmHg以内=軽症高血圧
収縮期血圧180mmHg以内+拡張期血圧110mmHg以内=中等症高血圧
収縮期血圧180mmHg以上+拡張期血圧110mmHg以上=重症高血圧


アドバイス

血圧は、運動や外気温の変化

、興奮、緊張、喫煙、塩分の過剰摂取など、

さまざまな要因に対して敏感に反応します。

 

検査で高値が出たら、

検査前や検査時にそのような事があったかどうかも思い出してみましょう。


《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版