波グラフの波形の微妙な違いが、心臓のさまざまな異常を知らせる
波グラフの波形の微妙な違いが、心臓のさまざまな異常を知らせる
・心電図
1、どんな検査?
心拍をコントロールしている電気信号を、
心電計で調べる。結果はグラフ状の波形で示され、
その形から起きている障害を判断する。
心筋症、心膜症、心肥大、高血圧、動脈硬化など
・簡便な方法でも得られる情報は多彩
心臓は、心臓右上部にある洞房結節から発せられる電気信号が、
心筋を電気的に興奮させてことにより動いています。
その電気信号を心電計でとらえ、
波グラフの形で示したのが、心電図です。
正常な心臓の心電図は、一定の波形を示します。
その波形と実測した心電図との微妙な違いから、
異常を発見します。
その違いは、波形そのものの違いであったり、
拍動の速さ、あるいはそのリズムの変化であったりと、
じつに多彩に現れます。
心電図検査は、
方法が簡便であるにもかかわらず詳細な情報が得られるので、
健康診断だけではなく、さまざまな病気の検査に広く利用されています。
・生活の改善が必要なことも
異常所見がでたら、負荷心電図、CT、心臓血管造形など、
想定される病気に対応した2次・精密検査が行われます。
また、心臓は、はっきりとした病気だけではなく、
喫煙やストレス、不規則な生活リズムなどの生活習慣によっても、
医師からそのような指導を受けたら、すぐに実行に移しましょう。
◆心電図の異常所見
・洞性頻脈
1分間に100回以上の心拍数。
正常な人でも運動やストレスによって起こる。
・心室期外収縮
心室で異常な興奮が起こり、早期に心室が収縮する。
アドバイス
心電図検査は、苦痛を全く伴わない検査ですが、
胸部や手足にたくさんの電極を取り付けるので、
緊張しがちです。
緊張は心臓の動きに影響を与えますから、
心身を出来るだけリラックスさせて、検査に臨むことが大切です。
《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版