やせているようでも肥満体!?

やせているようでも肥満体!?


・肥満度

1、どんな検査?
身長と体重の数値から、肥満の程度を計算する。

肥満している場合は、内臓脂肪型肥満化どうかも確認する事が必要。

 

2、異常値を示す主な病気

[高値]脂質異常症(高脂血症)、

肥満症、メタボリックシンドローム、糖尿病など


[低値]栄養障害、吸収障害など


基準値は18.5~24.9(基準22)


・内臓脂肪型肥満は男性に多い


肥満とは、体脂肪(中性脂肪)が多すぎる状態です。

必要以上のエネルギー源をとり続けていると、

余った分が中性脂肪になって、確実に体に蓄積します。

 

肥満には、皮膚と内臓の間に脂肪がたまる皮下脂肪型肥満と、

腹部の内臓周辺に脂肪がたまる内臓脂肪型肥満があります。

 

皮下脂肪型が女性に多く見られるのに対して内臓脂肪型は

男性と閉経後の女性に多く見られます。

 

皮下脂肪型は体全体がふっくらした感じになりますが、

内臓脂肪型のほうは、一見やせているようでも、

実は・・・というケースがよくあります。

 

両者のうち、とくに内臓脂肪型肥満は、

脂質異常症(高脂血症)や糖尿病、高血圧などを併発するおそれがあります。

 

メタボリックシンドロームの元凶とさえ言えるでしょう。

 

・高値の人は生活習慣の改善が必要


高値を示す人のほとんどは、

食べ過ぎと運動不足が原因になっています。

 

まずはそんな習慣から脱して、

摂取エネルギーの適正化を図る事が必要です。

 

生活習慣を改善しても肥満が解消できない場合や、

肥満の程度がはなはだしい場合は、

医師による治療が必要になる事もあります。

 

逆に明らかな低値を示していたら、

何らかの病気の症状かもしれませんから、

意思の診察を受ける事も考えましょう。


BMIと標準体重の計算方法
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

標準体重=身長(m)×身長(m)×22


標準体重とは、

一般的にもっとも病気が少ないと考えられる体重の事。

BMIが22の状態。


アドバイス

「肥満解消」をうたった健康食品の類がたくさん販売されています。

楽に肥満を解消できそうな期待感をもちますが、

食事量を適正化し、運動する習慣を作らなければ、

抜本的な解決は出来ません。

 

《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版