おしっこの通り道の異常を相対的にチェックする

おしっこの通り道の異常を相対的にチェックする


腎盂造影


1、どんな検査?

ひじの静脈から点滴により注入されるなどした造影剤が、
肝臓、尿管、膀胱と流れていく家庭を追い、
5分おきにX線撮影する。

 

2、異常値を示す主な病気

肝臓がん、腎盂尿管腫瘍、膀胱がん、
腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿管狭窄、
水腎症など

 

主な対象臓器

尿路系全体

 

・尿路の形の変化が分かる検査

 

腎臓内部の腎杯と腎盂、そしてそれにつながる尿管、
膀胱、尿道を総称して、尿路といいます。
おしっこの通り道です。


この尿路の状態を、造影剤を使ってX線撮影をし、異常を調べます。

 

一般的には静脈から造影剤を注入するIVP(IPともいう)が行われますが、
結石や狭窄などで観察できない部分がある場合には、
逆行性腎盂造影(RP)という方法をとります。

 

これは、尿道から膀胱まで望郷鏡を挿入、
膀胱内の尿管開口部を確認して膀胱鏡先端部からカテーテルを尿管内へと導き、
そこで造影剤を注入する、というものです。

 

造影剤を注入するときや、

膀胱鏡を挿入するときに多少の痛みを感じることがあります。

苦しいときは、医師か検査技師に合図してください。

 


・検査結果は1週間後に

 

異常所見は、障害のある部分に狭窄が起きていたり、
尿の流れが滞って膨らんでいたりなどという形で確認できます。

 

検査結果が出るまでに、数日から1週間かかるのが一般的です。

それで診断を確定できれば、治療を開始します。

 


アドバイス

 

腸にガスが溜まると、造影剤の注入、流動に影響が出て、
検査に支障が生じる恐れがあります。


ガスが溜まりやすい人は、事前に医師に伝えてください。
前日に消泡薬を服用して、ガスが溜まりにくい状態にします。


《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版