消化管の内側の形状が手に取るようにわかる検査

消化管の内側の形状が手に取るようにわかる検査

 

 

・消化管X線造影

 


1、どんな検査?

 

消化管に造影剤を注入してX線撮影する。
上部消化管造影と、下部消化管造影が基本で、
上部造影後、小腸を撮影する事もある。

 


2、異常値を示す主な病気

 

[上部]
食道がん胃がん、食道潰瘍、

胃潰瘍、十二指腸潰瘍など

 

[小腸]
小腸がん、クローン病など

 

[下部]
大腸がん、ポリープ、大腸狭窄など

 


・消化管に造影剤を注入してX線撮影をする

 

検査前に、消化管の動きを抑制する目的で、
鎮痙薬を注入し、

上部消化管造影検査では造影剤(バリウム)と発泡剤を飲み、
下部消化管造影検査では、肛門から造影剤と空気を注入します。


そして、対象とする部位をいろいろな角度から撮影します。

 

撮影された画像は、例えば潰瘍はくぼんだ形、

がんは盛り上がった形か、
くぼんだ形などと言うように、患部の形状をそのままに現します。


正常なら、形状にも濃淡にも異常がなく、全体的に均一な印象になります。

 

なお、上部消化管造影では検査中にげっぷをしたくなりますが、
げっぷをすると撮影に支障が生じます。

 


・検査前の注意事項がいくつもある

 

消化管に内容物があると検査に支障が生じるため、
検査前日の食事について、一定の制限があります。

 

下部消化管の検査では、下剤を飲んで長を空にする事も必要です。

 

鎮痙薬の使用に伴い、薬物アレルギーのある人は、

医師にその胸を伝えてください。
特に不整脈前立腺肥大などがある人は注意が必要です。

 

また、妊娠中の人はX線が胎児に影響を及ぼす恐れがあるので、
事前に医師に伝え、受信の是非について判断してもらいましょう。

 

なお、下部消化管造影を受ける人で、

頑固な便秘がある人や痔がひどい人は、
ぞ翁衛材の注入に支障が生じっる事があるので、
やはりその旨を医師に伝えてください。

 


アドバイス

 

1次検査とこのX線造影で診断が確定する事が多いのですが、
さらに詳しい情報が必要な場合は、内視鏡検査などの、
想定される病気に対応した検査をして、
診断を確定させます。

 

《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版