体への悪影響も痛みもないので、誰でも何度でも行える画像検査

体への悪影響も痛みもないので、誰でも何度でも行える画像検査

 


・超音波(エコー)

 


1、どんな検査?

 

体にプローブ(探触子)を当てて超音波を発信し、
臓器から反射してきた信号(エコー)を
再びプローブで受信して画像化する

 


2、異常値を示す主な病気

 

各種のがん、結石、
心臓・甲状腺・肝臓・腎臓・膵臓前立腺・卵巣・子宮などの臓器疾患など


基準値

頭部・肺・消化管・骨などを除く全身

 

 

・動いている臓器の様子を観察できる

 

超音波検査は、全身の内部構を、
超音波で得られた情報をコンピューター処理することにより、
リアルタイムで映し出すことのできる検査方法です。

 

動いている臓器などの様子を、
そのままの状態で観察することができます。

 

もちろん、静止画としてみることもできます。

 

上記の【異常値を示す主な病気】の欄に示した病名からもわかるように、
さまざまな診療科で活用されています。

 

超音波を利用しているためX線被爆の心配がない、
装置がコンパクトで、取り扱いも簡便であるなどの特徴も、
この検査法の長所といえます。

 

たとえば産婦人科で胎児の状態の観察に繰り返し利用されているのは、
超音波検査法の特色を物語っています。

 

通常の健康診断でよく行われているのは
「腹部超音波検査(腹部エコー)」です。

 

腹部の広い範囲を調べることができるので、
スクリーニング検査として活用されています。

 

 

・すぐれた検査法にも短所がある


近年、心臓や腫瘍などの検査分野では、
超音波検査法を改良して、
血流の方向や状態まで分かる装置が開発されるなど、
この検査法は更なる進化を続けています。

 

ただ、硬い構造の部分や、空間の多いところは苦手なため、
頭部・肺・胃・腸などの内部を観察するのには適していません。

医療現場では、その事を踏まえて活用されています。

 

 

アドバイス

超音波検査をする際、プローブを当てる部分の皮膚に、
ゼリー状のものを塗ります。


これは、プローと皮膚を密着させて超音波を通りやすくし、
さらにプローブを皮膚上で滑らせやすくするためのものです。
薬ではありません。

 


《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版