赤血球増多症(多血症)

赤血球増多症(多血症)

 

・どんな病気

 

赤血球の数が著しく増える病気です。


頑迷紅潮、目の充血、頭痛、めまい、
耳鳴り、かゆみ、倦怠感などの症状が現れます。


これらは、循環障害による症状です。


さらに、血栓が出来やすくなるため、
心筋梗塞脳梗塞の原因になることもあります。


真性の赤血球増多症は、骨髄に腫瘍ができて
造血コントロールが出来なくなるものです。


また、造血量を調整するホルモンの分泌異常が原因になるケースもあります。

 

 

[主な1次検査・関連検査]


赤血球
・ヘモグロビン量
ヘマトクリット
赤血球沈降速度
・白血球数
・白血球分画
・血小板数
・超音波

 

 


《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版

貧血

貧血

 

・どんな病気

 

赤血球の異常により、全身への酸素の運搬に支障が生じて、
息切れ、動機、めまい、顔色不良、耳鳴り、
倦怠感などの症状が現れる病気の総称です。


出血により鉄や葉酸などの血液組成の欠乏によるもの、
造血機能の異常によるもの、造血過程に異常があるものなどの種類があります。


このタイプの違いにより、治療法は異なります。

 

 

[主な1次検査・関連検査]


赤血球
・ヘモグロビン量
ヘマトクリット
赤血球恒数
赤血球沈降速度
・白血球数
・白血球分画
・血小板数
・血清乳酸脱水素酵素
電解質
・グリコヘモグロビン

 

 


《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版

膠原病

膠原病

 

・どんな病気

 

体の組織や臓器をつなぎ止めている膠原線維などの結合組織が、
自己免疫などにより炎症を起こし、
さまざまな症状をもたらす病気の総称です。


関節リウマチ、リウマチ熱、全身性エリテマトーデス、
強皮症、皮膚筋炎、多発性筋炎、
結節性多発大脈炎の6種類があります。

 

そのほか、シェーグレン症候群、
ベーチェット病、サルコイドーシス、
混合性結合組織病など、
抗源病類縁疾患もあります。


症状は、それぞれの病気で異なりますが、
いずれも炎症を起こし、痛みなどが現れます。


さらに発熱や倦怠感を伴うこともあり、
慢性化します。

 

 

[主な1次検査・関連検査]


赤血球沈降速度
・白血球分画

 

 


《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版

尿崩症

尿崩症

 

・どんな病気

 

のどが異常に渇くので飲料を飲む、
そのため多尿になる、という事を繰り返す病気です。


多尿により、体の水分保持がうまくでくなくなり、
粘膜や皮膚が乾燥傾向になります。


また、全身の倦怠感も感じるようになります。


これは、膿腫瘍や外傷によって下垂体の機能に異常が生じ、
抗利尿ホルモンの分泌量が低下するために起こります。


そのほか、腎臓に障害が起きた場合にも、
同じような症状が現れることがあります。

 

 

[主な1次検査・関連検査]


尿素窒素
クレアチニン
電解質
・尿比重

 


《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版

甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症

 

・どんな病気

 

甲状腺の機能が低下し、
甲状腺ホルモンの分泌が少なくなる病気の総称です。


その代表が、慢性甲状腺炎(橋本病)です。


また、甲状腺の機能をコントロールする下垂体のホルモン分泌異常など、
ホルモンの分泌異常が原因になることもあります。


初期の症状はほとんどありませんが、
やがて顔がはれたようになります。


皮膚の乾燥、体重増加などが生じることもあります。

 

 

[主な1次検査・関連検査]


・白血球分画
電解質
ビリルビン
・総コレステロール
HDLコレステロール
・LDLコレステロール
中性脂肪

 

《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版

甲状腺機能亢進症

甲状腺機能亢進症

 

・どんな病気

 

甲状腺の機能が高まり、
甲状腺ホルモンの分泌が異常に多くなる病気の総称です。


その代表がバセドウ病で、
甲状腺が大きくはれ、
動機、頻脈、眼球突出などの症状が現れます。

 


[主な1次検査・関連検査]


・胸部X線
・心電図
赤血球
・ヘモグロビン量
・白血球数
・白血球分画
・AST、ALT
・血清乳酸脱水素酵素
尿素窒素
電解質
・総コレステロール
HDLコレステロール
・LDLコレステロール
中性脂肪
・グリコヘモグロビン
・ALP
・尿糖
・ケトン体
・超音波
・SPECT
・PET

 


《参考資料》
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高尿酸血症、通風

高尿酸血症、通風

 

・どんな病気

 

血液中の尿酸の濃度が、
何らかの理由により高くなった状態が高尿酸血症
その濃度が一定のレベルを超えて飽和状態になり、
結晶化して関節や腎臓などに沈着するのが通風です。

 

痛風発作を起こすと、足の親指の関節に炎症が起こり、
赤くはれて鋭い痛みが生じます。

 

それはやがて治りますが、
再発を繰り返すようになります。

 

腎臓機能障害などを起こすこともあります。

 


[主な1次検査・関連検査]


赤血球
・ヘモグロビン量
赤血球沈降速度
・白血球数
・AST、ALT
γ-GTP
尿素窒素
クレアチニン
電解質
中性脂肪
・尿酸
・尿pH

 


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健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版