管状の臓器の奥まで入り込み、病変部の状態をつぶさに観察する

管状の臓器の奥まで入り込み、病変部の状態をつぶさに観察する


内視鏡


1、どんな検査?

先端にレンズなどのついたファイバースコープ
口や校門などから挿入し、病変部を目視またが撮影して、
病気の状態を確認する。


2、異常値を示す主な病気

気管支炎、肺炎、肺がん、食道炎、食道静脈瘤、
胃潰瘍、食道・胃・十二指腸・大腸・直腸がん、
胃・大腸ポリープ、クローン病など

 

主な対象臓器

気管支
上部消化器
下部消化器など

 

・消化器がんなどの最終検査に活用される

 

内視鏡を使った検査は、主に消化管を調べるのに活用されています、
さらに、管状になっているさまざまな臓器・器官の診察にも、

広く使われています。

 

検査装置は、

先端にレンズとCCDなどの超高感度カメラのついた細い管を、
目的とする部位まで挿入し、

それを目視あるいはモニター上に映し出して、
病変の状態を観察できるようになっています。

 

CTやMRIなどの対外からの検査方法より、

さらに詳細な情報を、
実際に目で見て確認することができます。

 

代表的な内視鏡検査としては、気管支内視鏡検査、
上部消化管(食道・胃・十二指腸)内視鏡検査、
下部消化管(大腸)内視鏡検査などがあります。


・治療器具としての能力をもつものもある

内視鏡のなかには、挿入部の先端に、
レンズのほか、針や切除具などはついているタイプがあります。

 

これを使うと、レンズを通して腫瘍やポリープなどを見ながら、
組織採取や患部切除を行うことができます。

 

その意味では、内視鏡は、検査機器であるとともに、
現在では治療機器のひとつにもなっています。

 

気管支や上部消化管の内視鏡検査では、
内視鏡を挿入しやすくするため、
スプレー剤やシロップ剤でのどに麻酔をしたり、
胃の働きを抑える注射をします。

 

検査後も麻酔の痺れ感などが残ることがありますが、
心配ありません。

 


アドバイス

内視鏡は、現在ではとても細いものが開発されていますが、
それを体内に挿入して操作するとなると、
ときに違和感や不快感、痛みなどを感じることもあります。

 

その際は遠慮せずに、

意志か検査技師にあらかじめ指示された方法で合図しましょう

 

《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版