コレステロールは大切な成分、「悪」と決めつけてはいけない!

コレステロールは大切な成分、「悪」と決めつけてはいけない!


・総コレステロール

 

1、どんな検査?


血中脂肪には3つの種類があり、

それぞれ異なった働きをしている。

この検査では、そのうちのコレステロール血中濃度を調べる。


2、異常値を示す主な病気


[高値]

コレステロール血症、

糖尿病、

甲状腺機能低下症など


[低値]

コレステロール血症、

肝硬変、

慢性肝炎、

アジソン病など


基準値
130~219mg/dl

 


コレステロールは生命活動の意地に欠かせない


コレステロールは、食品に含まれる脂質の一種で、

小腸から吸収され、

肝臓で血液になじみやすい形(リポたんぱく)に合成されて、

体電帯に運ばれて行きます。

そして、細胞膜や各種ホルモン、

胆汁酸などの材料として使われます。

 

コレステロールと聞くと、

何か「悪」という印象をもたれがちですが、

そうではありません。

 


・高脂肪、高エネルギー色が高値の原因になる


コレステロールが問題になるのは、

必要以上に蓄積された状態になった場合です。

 

血液中を流れるコレステロールの総量を総コレステロールといいます。

たいていの場合、

鶏卵や魚卵などのコレステロールを多く含む食品や、

高脂肪、高エネルギー食品をたくさん食べる習慣が、

検査値を上昇させる原因になっています。

 

塩分や糖質の過剰摂取、

運動不足、喫煙、ストレスの過剰蓄積なども、

高値の原因になります。

その他、

甲状腺の機能異常などが、

高値、低値を問わず、異常値の原因になります。

また、糖尿病や肥満、脂肪肝

胆汁性肝硬変などの病気が原因となって、

血中コレステロール値を上昇させることもあります。

 

血中コレステロール値が高いと、

血管壁んじ付着したり血管壁を傷めたりして、

動脈硬化の原因になります。

 

そして、その動脈硬化が、心筋梗塞脳梗塞の発症を促します。

 


コレステロールを多く含む食品の例


・鶏卵
・魚卵
・レバー
・いか
・たこ
・貝類

 

アドバイス


血中コレステロールの増加は、

動脈硬化の促進を招きます。

それを防ぐには、

食生活をはじめとする生活習慣全般の改善が必要になります。

医師の具体的なアドバイスがあるはずですから、

自分が主治医のつもりで実行する事が求められます。

 

《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版