貧血をチェックする代表的スクリーニング検査

貧血をチェックする代表的スクリーニング検査


赤血球

 

1、どんな検査?
血液1μl中に含まれる、赤血球の数を調べる。

 

これにより、酸素運搬能力の異常や体内出血などの病気の有無を探る。

 

2、異常値を示す主な病気


[高値]赤血球増多症など
[低値]鉄欠乏性貧血、

巨赤芽球性貧血、再生不良性貧血、溶血性貧血、臓器出血、肝不全など

 

基準値
[成人男性]400-550万個/μl
[成人女性]380-480万個/μl


・貧血で圧倒的に多いのは鉄欠乏症のタイプ


貧血とは、血液中の赤血球の数が減り、

各組織への酸素供給が不十分になっている状態をいいます。

 

貧血にはいくつかのタイプがありますが、

鉄分の摂取・吸収不足などにより起こる鉄欠乏性貧血が、

圧倒的に多く見られます。

 

そのほか、赤血球の生成に必要なビタミンB12

葉酸の不足から起こる巨赤芽球性貧血、

赤血球が作られる骨髄に障害が生じて起こる溶血性貧血などがあります。

 

さらに、胃がんや大腸がん、

女性では生理時の出血や妊娠も、貧血の原因になります。

 

赤血球数検査は、これらの各種貧血の有無をチェックする、

代表的なスクリーニング検査です。

 

貧血では、検査数値が低値を示しますが、

高値を示したら、赤血球増多症(多血症)が考えられます。

 

造血量を調整するホルモンの分泌異常や、

造血細胞の異常な増殖などが原因になります。

 

また、喫煙や過剰なストレスの蓄積、激しい運動なども、

赤血球数を増加させます。

 

・鉄欠乏性貧血では食事療法で治療効果が得られる


鉄欠乏性貧血では、

鉄分やビタミンB12・C、葉酸を積極的に摂取することで、

状態が改善されるケースが多く見られます。

 

鉄剤を中心とした薬物療法が行われることもあります。

 

高値の場合は、血液を適量抜いたり、

骨髄の働きを抑制する薬を使ったりして治療します。

 


赤血球数は条件により変動する
・夜より朝のほうが高値を示す
・夏より冬のほうが高値を示す
・立位より臥位の方が低値を示す
・妊娠すると低値になりやすい
・運動により高値になりやすい
・喫煙により高値になりやすい
・脱水により高値になる事がある

 

アドバイス
赤血球増多症を放置していると、

血栓ができやすくなり、

心筋梗塞脳梗塞の原因になります。

 

また、腎臓や肝臓のがんがかげに隠れているケースもあるため、

きちんとした検査と治療を行う事が大切です。

 

とくに続発性赤血球増多症では要注意です。

 

《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版