1回の検査で一喜一憂するのはあまり意味がない

1回の検査で一喜一憂するのはあまり意味がない


・異常値が出たらどうしたらよいか?

 

健常者の平均的な検査値の範囲を基準値という。

 

私たちの体には個人差があり、異常値が出たからといって、

必ずしも正常でないとは言えないこともある。検査結果をどう考え、

今後に生かしていくかが大切だ。


・検査結果がすべて基準値内だった場合は?


健康診断で、すべての検査結果が基準値内だったら、

ひとまず安心です。ただ、前年までの検査結果との比較を、

ぜひ行ってください。

 

同じ基準値内でも、数値が悪化傾向を示していたら、

それは黄色信号が点灯している証拠かもしれません。

 

生活習慣を見直しましょう。

 

・異常値が出たときは?


多くの場合、1回の検査で診断が確定する事はありません。

したがって、

異常値が1回確認されたというだけで一喜一憂するべきではありません。

 

異常値が出たら、

「要経過観察・要精密検査・要治療」といった指示も出ますから、

冷静にその指示に従ってください。

 

経過観察や2次・精密検査の結果、

正常であることがわかるケースもあります。

 

逆に何らかの病気が起きていることがわかれば、

治療の早期開始が出来ます。いずれにしても喜ばしいことです。

 

「怖い病気と診断されるのが嫌だ」

「何の症状もないから、しばらくは大丈夫だろう」と考えて、

再検査などの指示に従わないことは、絶対にやめましょう。

 

 

◆健康診断の結果が出たら・・・

 

・すべて基準値内だった場合


1、講評・評価欄を確認し、アドバイスがあれば実行する。


2、これまでの健診結果と比較して検査数値の推移をチェック、

今後の健康管理の参考にする。

 

 

・基準値外の数値があった場合


1、再検査の指示や生活習慣改善のアドバイスを確認し、

できるだけ早く行動に移す。


2、これまでの検査結果と比較しながら、

今後の治療や生活習慣改善の動機づけを行う。


ここをチェック!

基準値は、検査の後方の違いなどにより、

検査機関によって異なる事があります。

検査結果を伝える連絡票にはたいてい基準値も示されていますから、

それと見比べて、自分の数値を確認するようにしてください。


《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版