根掘り葉掘り尋ねられるのも、正しい診断と治療を実現するため
根掘り葉掘り尋ねられるのも、正しい診断と治療を実現するため
・検査から診断までの一般的な手順は?
一般的に、1つの検査だけで診断ができ、
治療に入れるケースは多くない。
2次検査や精密検査、その他の初見を総合的にみて診断を確定し、
治療に入る。その手順の全体像を知っておきたい。
・自分や家族の病歴まで聞かれるのはなぜ?
健康診断や病院の外来では、まず初めに問診が行われます。
気になる症状の有無や本人・家族の病歴、
現在治療中の病気の有無、服役中の薬の種類、
さらには生活習慣についてまで、
根掘り葉掘り尋ねられることも少なくありません。
問診票に記入する形をとる事もあります。
現在、何らかの病気が起きているかどうか、
起きているとすればどのようなタイプの病気なのか、
発病の原因は何か----問診は、これらを推測するための、
基本的かつ大切な情報になります。
・1回の検査では診断できないこともある
問診と同時に、触診や聴診などの診察が必要に応じて行われ、
それから、想定される病気にかかわる検査が行われます。
検査の内容・項目は、
想定される病気や進行状況などにより大きく異なります。
単純な検査ですぐに診断ができるケースもあれば、
さらにいくつかの検査をしたり、
2次検査や精密検査を行ってようやく確定診断至るケースもあります。
検査の手順や治療の流れは、
実際にはさまざまな形になりますが、
一般的には次のような形で進められます。
◆検査の一般的な手順
*一般の健康診断
①定期健診や特定健診検査を行なう。
②検査結果の判断・・・関連検査や精密検査の必要性も含めて検討する
(単純な病気なら確定診断・治療開始)
③2次・精密検査・・・確定診断につなげるために必要な検査を行う
④検査結果の判断・・・問診から2次・精密検査までの結果を総合的に検討する
(必要に応じて③の精密検査を再度行う)
⑤確定診断・治療開始
*外来での検査
①問診・・・病状・病歴・治療歴・家族の病歴など
②診察・・・視診・触診・聴診・打診など
③病気の推測・・・起きれいる病気を考える
④検査計画・・・診断に必要な検査項目を決める
⑤1次検査・・・体への負担が少ない検査が多い
⑥検査結果の判断・・・関連検査や精密検査の必要性も含めて検討する
(単純な病気なら確定診断・治療開始)
⑦2次・精密検査・・・確定診断につなげるために必要な検査を行う
⑧検査結果の判断・・・問診から2次・精密検査までの結果を総合的に検討する
(必要に応じて⑦の精密検査を再度行う)
⑨確定診断・治療開始
ここをチェック!
問診で家族の病歴まで聞かれることがあるのは、
発病に遺伝的要因が関わっていることがある為です。
その他、同じような生活習慣をもっていると、
同じような病気が起きる可能性もあります。
《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版
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