「自分の体は自分が一番知っている」はまったくあてにならない

「自分の体は自分が一番知っている」はまったくあてにならない

 

・健康診断の目的は「早期発見・早期治療」に

 

慢性病などは、発病しても現れにくく、

現れたときにはすでにかなり進行しているケースが多い。

定期検診や人間ドックは、その発病を早い段階でとらえ、

早期治療につなげる大きなポイントがある。


・自覚症状を伴わずに発病する病気も多い


たとえば糖尿病の場合、のどが渇く、水をたくさん欲しがる、

尿量が増える、食欲が旺盛になるなどの自覚症状が知られています。

 

しかし、これらは発病と同時に生じるものではなく、

ある程度進行してから気づくようになるものです。

 

発病時には、自覚症状は全くありません。

高血圧や脂質異常症(高脂血症)など、

発病初期には自覚症状がない病気は、ほかにもたくさんあります。

 

しかも悪いことに、それたは、

自覚症状が感じられることには病状が進み、

その治療にも手がかかる状態になっています。

 

・定期健診と人間ドックを上手に組み合わせて


発病を初期の段階でとらえる方法は、唯一、

健康診断を定期的に受けるしかありません。

 

前項で触れた特定健診がもっとも身近な健康診断と言う事になりますが、

そのほか、人間ドックも上手に活用するべきです。

 

人間ドックには、体全体をチェックするタイプのほか、

脳ドックやがんドックなど、特定分野にしぼったタイプもあります。

 

自分の体の状態を考えながら、

上手に組み合わせて活用するようにしましょう。


◆健康診断・診査で行わてる主な検査項目

*定期健診
 身長
 体重
 腹囲
 視力
 聴力
 血圧(収縮期・拡張期)
 中性脂肪
 HDLコレステロール
 LDLコレステロール
 AST(GOT)
 ALT(GPT)
 ガンマGTP
 血糖(空腹時)
 HbA1c
 尿糖
 尿たんぱく
 赤血球
 ヘモグロビン量
 心電図検査
 胸部X線検査・喀痰検査

*特定健診
 身長
 体重
 腹囲
 BMI
 血圧(収縮期・拡張期)
 中性脂肪
 HDLコレステロール
 LDLコレステロール
 AST(GOT)
 ALT(GPT)
 ガンマGTP
 血糖(空腹時)
 HbA1c
 尿糖
 尿たんぱく
 赤血球
 ヘモグロビン量
 心電図検査
 胸部X線検査・喀痰検査

 

上記検査項目は医療保険者によりやや異なる場合や、
必須項目、医師が必要と認めた場合に実施される項目等、

複合されています。


ここをチェック!

 

職場や地域で実施される定期健康診断で行われる

主な検査は上記の通りですが、

オプションとして各種がん検査、脳・胸部CT、胃内視鏡

肝炎ウイルスなどの検査を受ける事が出来るところも多いので、

照会してみましょう。

 

《参考資料》
健康診断の検査値がとことんわかる事典 最新版